意外と知らない霊園の改築
2016.10.26

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お墓の場所が遠方にあるため、なかなかお墓参りに行くことができないという人が増えています。今あるお墓の場所は古くて危険なところなので危なくて心配、田舎の墓地を継承したいけれど、山の中にあるためいつまでお墓の面倒をみることができるかわからないなどの悩みを抱えている人も多いようです。そんな悩みを持つ人の中には、気軽にお墓参りに行くことができる場所にお墓を引越ししたいと考えている人もいるようです。今あるお墓の場所を別の場所に移して改築するというお墓の引越しまたは改葬には、どちらかといえば少しわずらわしいともいえる手続きもあり、また費用の面でも決して安くはできないということもいわれています。

お墓を引越しするには、元の墓地の管理者によって改装許可申請書といわれる書類に遺骨が埋葬されている証明をもらわなくてはなりません。そして元の霊園がある市区町村の役所の戸籍課か住民課に申請して許可をもらいます。その許可書を移転先の墓地の管理者に提出するという手続きが必要です。元のお墓が菩提寺などの場合には、寺院側にとっては檀家が減るということになるため、交渉がうまくいかない場合もあるようです。そのため、事前の相談は不可欠だといわれています。寺院にお墓がある場合には、墓石を撤去する前に仏様の魂を抜く閉眼供養といわれる供養を行うことになります。このときに寺院へのお布施が必要になります。元のお墓が寺院の場合と、寺院ではなく公営や民営の霊園の場合とでは、この閉眼供養の際のお布施の金額は異なるようです。お布施に加えて墓石の処分と更地に戻すための費用が必要となります。古い墓石を新しい場所でまた使用することもできますが、遠方から運ぶとなると、運賃がさらに必要となります。

先祖代々のお墓は、何体の遺骨が埋葬されているのかがわからないことも多くあります。改葬の申請書は、遺骨1体のつき1枚必要です。先祖代々のお墓というと菩提寺であることがほとんどなので、寺院の過去帳で調べてもらう必要があります。遺骨の数は新しい墓地を購入する時にも必要です。寺院に相談をしないで、いきなりお墓を引越す旨を告げることはトラブルの原因にもなるので、注意が必要です。改葬が決定した後、墓石の処分や遺骨の取り出しから、それらの移動、新しい墓地への埋葬などは石材店に依頼することになります。そのため、寺院への相談と同様に依頼する石材店をあらかじめ決めておくことも大切です。検討する際には、決して簡単なことではないということだけは事前にきちんと把握しておくことが重要です。

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